他院ではどうかわかりませんが、当院ではフェブリクは食前で処方されることが多いです。
添付文書では「1日1回経口投与する」と食事の規定はなく、
フェブリクを食前に投与する意義、理由はあるのか疑問に思ったため調べました。
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◆第Ⅰ相試験(単回経口投与における食事の影響)
絶食下投与、食前30分投与、食後30分投与での比較検討

・薬物動態
絶食下投与と比較して
Cmaxは
食後投与で約32%低下、食前投与では同等
AUCは
食後投与で約16%低下、食前投与で約10%低下

・薬力学的作用
血漿中尿酸値
絶食下投与で最も低下が小さく、
食前投与と食後投与とでは同等

血漿中キサンチン値の上昇は
絶食下投与で最も大きく、
食前投与と食後投与とでは同等

→「本剤の薬物動態は食事の影響を受けて、吸収薬物量はAUCで13~18%減少するものの、血中尿酸値低下作用は影響を受けなかったため、食事と投与時期の関係については規定しないこととした。」

◆まとめ
食前投与の大きな意義はなさそう。

◆参考
添付文書、審査報告書